神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2019年8月22日 エリアトップへ

瀬谷の生き物だより【117】 ギバチ文:宮島行壽(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫・宮島行壽(同上)

公開:2019年8月22日

  • LINE
  • hatena

 ギバチ(義蜂)は、神奈川県が生息域の南限で「県の絶滅危惧IA類」に分類されているナマズの仲間である。

 ナマズが上下の顎に1対ずつ4本のひげを持つのに対し、ギバチは2対ずつ8本のひげを持つナマズ目ギギ科に分類される。体長は最大25cm程でナマズの約三分の一強の大きさである。胸びれと背びれに1本ずつ、合計3本の棘を持つ。棘には毒があるとされ、手で持つとハチに刺されたような痛みがあることからこのような名前がついたとされている。活動は基本的に夜行性で攻撃性が強く、水槽で飼育する場合体長数cmを超えたもの複数を一つの水槽に入れると、弱いものが攻撃され、死に至ってしまう。

 和泉川では今年1月〜2月の渇水時、干上り寸前の水溜りの中で20尾ほどのギバチが採集された。日本の高度成長期に和泉川の生物も大きな痛手を受けた。その後に現れたこのギバチはどんなルーツを持っているのか、現在DNA分析が行われようとしている。
 

瀬谷区版のコラム最新6

瀬谷の生き物だより 170

キクラゲ文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 170

3月21日

瀬谷の生き物だより 169

カイツブリ文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 169

2月15日

瀬谷の生き物だより 168

ハラン文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)、宇佐美伸子(同)

瀬谷の生き物だより 168

1月18日

瀬谷の生き物だより 167

クロヤツシロラン文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 167

12月21日

瀬谷の生き物だより166

ピラカンサ文:清水道夫(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより166

11月16日

瀬谷の生き物だより165

ワレモコウ文:山村卓也(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより165

10月19日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook