アオスジアゲハ 文:清水 道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより150
この時季、公園や民家の庭木の間などを素早く飛び回る中型の黒い蝶を見かけることがある。よく見ると、黒い翅の中央部分に縦に走る空色の紋様があり、日の光を反射して美しい、アゲハチョウ科のアオスジアゲハである。
本種は、本州の東北南部以南の都市公園や街路樹から山地の照葉樹林まで普通に生息し、年2回4〜6月(春型)と7〜8月(夏型)、暖地では年3〜4回発生、大きさは前翅の長さが35〜45mmで夏型の方が大きい。飛ぶのが得意で素早く移動する。
図鑑によると翅の空色の部分には鱗粉がないとのこと、また、後翅の内側が反り返り袋状になり、その中に白い毛があるのが雄とのことであるが識別は難しい。
食草はクスノキ科のクスノキ、タブノキ、シロダモ、ヤブニッケイ等で、蛹で越冬する。成虫はヤブガラシ、トベラ、ミカン、ソバ等の花で吸蜜する。白や紫の花を好むとのことである。
朝夕の涼しい時間帯に和泉川沿いや瀬谷市民の森、近くの公園などの緑地を散歩して色々な蝶を見分けるのも楽しいかも。
|
|
|
|
|
|