生田大橋下にあるトンネルの壁面を彩る30枚の子どもの絵――。
これは落書きが多発する同所で、新たな被害を発生させないために地域・大学・行政などが手を組んで行った活動。明治大学のサークル「生田環境デザイン部」、三田こども文化センター、五反田自治会、多摩区役所道路公園センターの4者が協力して10日に行った。
同所は落書きの発生が多く、これまでも地元や学生ボランティアで落書き消しの運動をしてきたが、消してもまた書かれるというイタチゴッコが続いていた。そこで「子どもたちから見た生田の風景」をテーマに、三田こども文化センターに通う子どもたちに絵を描いてもらい、その絵を貼りつけることで、落書きを防ぐことを狙ったという。
五反田自治会の吉田輝久会長は「子どもが一生懸命描いた絵の上に落書きはしないはず」と期待を込める。絵はラミネート加工されており、落書きされた場合でも、絵の部分は比較的簡単に色を落とすことができるという。
参加した子どもの一人は「もし落書きしている人を見つけたら注意する」と力強く話した。
多摩区役所道路公園センターによると「今回の結果を踏まえ、将来的には壁面に直接絵を描くなどの対策も含めて検討する」としている。
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