50年以上、山スキーを続ける 古谷(ふるや)聖司(せいじ)さん 国分南在住 76歳
好奇心旺盛で生涯現役
○…スキー場の人工的なゲレンデではなく、自然の山から滑り下りる「山スキー」を続け50年を越した。富士山をはじめ、谷川岳や守門岳、浅草岳など、答え上げると終わりがない。「登って滑る。どちらも自分への挑戦。できた時の達成感がたまらないんですよ。それでも一番は自然と一体になれる感じが醍醐味ですね」とニッコリ。
○…食物と着替え、簡易テントにスキー板の荷物が最低限だが、これにビデオカメラを持っていくのが古谷流。約10kgを背負って山登りから始まる。もうひとつ欠かせないのが、山からの景色を見ながら飲む一杯のコーヒー。「これが最高の味なんですよ」と過去の映像を見ながら一言。特に印象に残っているのは、山頂から五合目まで1500m滑った富士山。「一度転倒したら止まらないので、とにかく安全第一に滑りましたね。それでも山頂までにかかった6時間分は30分で滑り終わっちゃいましたけど」
○…多趣味で凝り性。ひとたび始めると追求心が止まらない。「昔から絵心満載なんですよ」と自讃するほど、絵を描くのが好き。幼いころから、旅行先ではちょっと時間の空きをみて風景をスケッチしていた。「ある時、気付いてしまったんだよ。写真なら一瞬だってことに」と冗談を飛ばす。次にはまったカメラは棚に数十台飾られている。「集めだしたら止まらなくて。それでも半分は資料館に寄付したんですよ」。撮影するだけでなく希少カメラのコレクターになっていた。今は撮影した動画を編集してDVDにしたり、お気に入りの風景をカレンダーにしたりして友人へ配布している。
○…家の至るところに絵や写真など、行った山やスキー場の風景が壁に掛けてある。その中には妻との写真も多い。「年に一度、海外のスキー場に2人で行くんですよ。2人合わせて150歳になりましたけど2人とも現役です。これからもたくさんの記念を残していきたいです」と微笑む。
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