童謡倶楽部「萌」の講師を務める 川田 葉子さん 国分北在住 54歳
音の楽しさを伝えるために
○…シニアの居場所づくりを目的に15年前に指導した公民館講座の卒業生が立ち上げた童謡倶楽部「萌」の講師。10月3日に市役所で行われる「えびな小さな音楽会」への出演を控え準備に追われる。熱烈なラブコールに応え講師を引き受け12年。メンバーは200人ほどのシニア世代で、上は90代まで在籍する。「皆若々しくて勢いがある。萌える新芽をイメージして『萌』に決めた。女の子が生まれたらつけようと考えていた名前だったんです」
○…母親がピアノ講師だったこともあり3歳からピアノを始める。幼少期から母親のピアノで童謡を歌っていたことがベースになり、いつしか音楽に携わる仕事がしたいと思うようになった。「反発もしたが続けてきてよかった。今考えれば姉妹の中でもそうした楽しみを独り占めしてきたかも」。音楽大学へ進学し卒業後はピアノ講師や高校の音楽講師を務めてきた。「発表会で舞台に立つ我が子を見て喜ぶ親御さんの顔をみるとうれしくなる。やりがいを感じますね」とやさしい母の顔に。
○…倶楽部の指導のほか合唱サークルの講師、市の芸術文化推進懇話会の委員も務めるなど忙しい日々を送る。発表会ではプログラム作りから自分で手掛けるなど好きなことに関しては、納得のいくまで突き詰めないと気が済まない。「忙しくなると食事も『コンビニでお願い』となる。家族の理解には本当に感謝している」と幸せそうな笑顔に。
○…夢は子どもの合唱団を作ること。「幼いころに音楽に触れておけば大人になった時にプラスになるはず」。教え子の中には音楽の道に進んだ生徒も。「一人の人生を変えてしまう責任を感じますね」。倶楽部では皆で歌を楽しみ、音大を目指す生徒には厳しく指導する。どちらも基本にあるのは音楽の楽しさを多くの人に味わってもらいたいということ。「できる範囲でこれからも音楽と関わり、広めていきたいですね」
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