「世界らん展日本大賞2014」で中央農業高校を奨励賞に導いたリーダー 笠原 健瑚さん 中央農業高校3年 18歳
NO自然、NOライフ
○…3年前、「生物を学びたい」と農業高校へと進路を決めた好青年は大きな進歩を続けている。地域貢献のコサージュ教室や絶滅危惧種「カザグルマ」や愛川町の「杜仲茶」の研究など、自らの足で見て回った経験をかけがえのない知識として、さまざまな舞台で披露している。「世界らん展日本大賞」では、構想、構成から図面の設計、デザインなど14人の仲間をまとめ、3年連続3度目の奨励賞へと導いた。
○…椅子に腰をかけると棒が入っているかように背筋をビシッと伸ばし、目を真っ直ぐ向けて質問に応える。「らん展」で使用した資料を机に並べ、丁寧に説明を始めた。花の位置、道具の位置などを記した図面はまるで建築図面のように出来上がっている。「定規で書くのは得意ですが、円とかそういったのは苦手ですね」と資料に手を添え再び説明を続ける。
○…とにかく自然と体を動かすことが大好き。席に座って授業を受けるよりも作業があることも同校を選んだ理由のひとつだった。趣味は晴れた休日のサイクリング。一度家を出ると2、3時間、自転車で出掛けることもしばしば。「道端に生えている花や木、なによりも太陽を浴びるのが良いですね」。海に潜る「ダイビング」も趣味のひとつ。両親がインストラクターということもあり、小学生のときに資格を取得。魚と戯れることはもちろん、波の音、海の中から見上げる水面に感動を受けるような感性を持つ。「自分の部屋のカレンダーは世界自然遺産になってます」
○…1時間30分をかけて学校に通う。中学生のときに同校にある県内唯一のバイオテクノロジーの体験実習が心の琴線に触れて「学ぶ」という高い志を持った。実習や講演などで同じ志を持った人と接するさまざまな舞台が、ダイヤモンドが磨かれるように磨かれているのだろう。卒業はまもなく。今春4月から新たな舞台へと旅立つ。
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