生産するカーネーションに染色を施し『染めマニア』として販売している 大越 真路さん 海老名市中河内在勤 43歳
「好き」をとことん追求
○…自身の進路を「花に関わって生きていく」と定めた高校卒業から約20年、ついに自身のハウスで大好きな花に囲まれた仕事を始めた。幼い頃から観葉植物が好きで、花に関わった仕事でいつか一旗揚げようと決め、大学は商学部に進学。就職はノウハウも学べればと花の販売や物流を手掛ける会社に就職した。「会社では店頭と仲卸を担当した。どちらの視点も生産者になってから生きている。ようやく人生の第二章が始まった」と話す。
○…生産者としてカーネーションや菊などを手掛け、市場に出荷して初めて「信頼」や「実績」で花につく値段に差が大きく出る事を実感した。一輪あたり10円から20円の差が出る事もあり、単価を上げるにはどうすればいいかと考え染色にたどり着いた。「ただ染色するだけでなく、きれいな色になるよう工夫している。最近は花を楽しみにしてると言ってもらうことが増えてきた」
○…相模原市の旧津久井町出身。大学卒業を機に八王子市に移り住み、現在は毎日のように八王子と海老名を往復する生活を送っている。海老名は生産者として身を立てる事を決めた際に、研修生として受け入れてくれた師匠がいる場所でもある。「独立しようと農地の相談をしたら、農地を見つけてくれるなど師匠には感謝してもしきれません」
○…妻と5歳になる娘との3人家族。会社員かを退職すると決めた時に自分の夢を応援し、支えてくれた妻には「足を向けて眠れない」と話す。自分のハウスを持つ1年前に産まれた娘は仕事のやりがいにも繋がっている。「毎日午後5時にはハウスを出て帰るようにしている。娘が家で待ってると思うと早く帰りたくて」。事務所の壁には娘の絵が飾られている。
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