箱根ブランドで勧誘被害額３億円超える
箱根・湯河原・真鶴版
公開：2011年7月7日
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ある日、勧誘の電話がかかってくる。「アプリコット合同会社が建設する箱根の温泉つき有料老人ホーム利用権を何口か買ってほしい、その後うちが高く買い取るから」。話を信じて金を振り込むと、利用権ではなく社員権なるものを送りつけられる。そして約束の買取もなく業者は雲隠れ。建設予定地（木賀）には老朽化した保養所があるだけ―国民生活センターはこのほど、ア社への振り込み被害額が３億３千万円を超えた事を明らかにした。同センターには３月から相談が寄せられており、６月までの４ヵ月間で被害者は全国で３６７件にのぼる。電話勧誘は全国規模で行われ、被害者の多くは高齢の女性。中には６千万円を支払った人もいるという。震災後は「うちが買い取った後は被災者に住む所として提供するから」と被災者支援をうたい、断ると「困っている人を見捨てるのか」と凄むケースもあった。同センターでは「絶対に契約しないで」と呼びかけている。
