真鶴町議員定数「意見を聞く集い」 相次いだ削減の声
真鶴町の定数(=議員の数・現在12人)について、町民の声を聞き取る会が29日に開かれ、17人ほどが町民センターで意見を出し合った。議会を活性化させる「議会基本条例」に基づく取り組みで、近隣市町議会事務局によると「過去に同様の例はない」という。
町議会は9月に改選を控えており、その半年前をめどに定数について結論を出そうとしている。昨年秋には15日間にわたって記入式のアンケートを実施、45件の回答のうち「今のまま」が3件、「変更した方が良い」は全体の9割(42件)を占め、うち4人減が18件、2人減が12件と削減の声が多かった。
今回の参加者からは人口減少や町財政の逼迫などを根拠に定数削減を求める声が相次ぎ、「アンケートの結果から議論の余地はない」と断じる人も。一方で「削減や報酬カットを改革というのはおかしい、質の改善が先決」「削減すれば議会が良くなるわけではない」と制する意見や日当制導入を求める声も出た。
真鶴町議会には2つの常任委員会があり、議員はいずれかに所属する。このほかに議会運営委員会や湯河原との衛生組合といった会議も加わる事もあり、休日も各種行事に出席する機会が多い。横浜方面での行事出席も多い草柳昭議長は、来場者の質問に「体力的に相当きつい」と打ち明けた。
女性や若者少なく
来場者は年配の男性がほとんどで、会場からはこの集いが町民の声を反映しているかどうかを問う声、住民投票を求める声も出た。
議員たちはこうした声も参考に、今月中には意見を固める見込み。委員会で定数変更の結論に至った場合は、3月議会に条例改正案が提出されることになる。