両手に新茶の香り 湯河原の小学校児童が収穫
湯河原町の総合運動公園で7日、3町立小学校の3・4年生約190人が約400坪の茶畑に連なり、交代で新茶を摘み取った。
15年以上前から続いている行事で、茶は農事組合法人・南郷協同組合が育てたやぶきた茶。昨年と一昨年は放射性物質検出のため摘み取った後に配れなかったが、今年は検査結果が基準値以下だったこともあり、3年ぶりに配布が復活した。町の農業指導員・国見翼さん(73)が「まんべんなく下から上に向かって摘むんだよ」と教えると、子どもたちは一面の黄緑色に身を乗り出し、次々にザルを山盛りにした。東台福浦小学校の鈴木伶和君は「摘み取りは初めて。こんなに葉っぱが柔らかいなんて」と感激した様子だった。