出てくる 出てくる 葵紋の瓦
史跡整備に伴う掘削調査を行っている小田原城跡の御用米曲輪で、「三つ葉葵文」のついた軒丸瓦80点(5月28日現在)が見つかった。今までこれほどの量が出土した事例はないという。御用米曲輪は江戸幕府御用米などを備蓄する蔵があった場所で、瓦が使用されていた可能性は高い。市文化財課の佐々木健策さんは「伊豆などからの、幕府御用米が集まる特別な場所だったのでは」と推測する。
1870年の廃城後、本丸や御用米曲輪を含む二の丸が皇室の御用邸として使われており、整備にともない発生したがれきを捨てた遺構である可能性もある。