神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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「きらり☆まるかじり」はタウンニュース、J:COM小田原、FMおだわらで、県西の地域資源を発信する初の共同企画です。第1弾は「未病を治す」の伝道師・黒岩祐治知事が登場! 会場・小田原合同庁舎 「未病を治す県西へ世界中から人集めたい」 第1回 黒岩知事ではありませんか?!

公開:2014年7月4日

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「日常的にやっている事をブランド化するんです」

【黒岩知事】温泉に入りながらのインタビューなんて初めてですよ。

【FMおだわら・牧いずみ】県西の温泉地から少しずつお湯を頂いた贅沢な足湯です。目の前に県西の魅力の一部を集めました。

【知事】そういえばこの間真鶴に行きましたよ。雨の影響で濁っていたけれど、15m潜ったら伊勢エビはいるし、魚の量がすごい。コンディションのいい日はもっと見えるはず。濁っているのには意味がある。雨が降って山の養分が海に流れ込むから魚が沢山来る。山・川・海がつながっている事を実感しましたね。

【牧】県西の海はよく潜られるんですか?

【知事】この前が初めてです。一昨年、葉山御用邸のそばに潜ったら魚がいっぱいで、これは面白い、と。神奈川の海を潜り倒す、1人企画を作りました。

【牧】知事が感じる県西のイメージを教えて下さい。

【知事】昔から箱根が好きで温泉に入ると一番元気になる。箱根だけでなく県西自体、魅力に溢れています。本格的な山、海の幸、豊かな農作物。この県西が、どのようにブランド力をつけるか。そのためにキーワードが必要だと思ったんです。ふさわしいと思ったのが「未病」でした。

【牧】「未病」、だいぶ浸透してきました…かね。

【知事】最初未病を治す、という言葉はみんなに反対されたんです。そんな言葉は分からないからダメだと。私は「分からないから良い」、と言った。文字を見ればイメージは分かる。未然の「未」に「病」で「病気に至らず」みたいな。それでいい。聞けばある程度分かってもらえる。私は確信を持って「未病を治す」と言い続けています。未病というのは古い言葉で中医学の教科書にも最初に「未病を治す」とあります。病気になったらお医者さんに診てもらってひどいときには手術。じゃあ健康と病気の間は明確な線があるのか?と。

明確な線は無い。健康になるために温泉で身体を癒して美味しいご飯で活力を取り戻す。つまりみなさんが、日常的にやっている事をブランド化するんです。

【牧】知事ご自身も未病を治すために、取り組まれている事はありますか。

【知事】毎朝走っているんです。ラジオ体操して5Kmを30分かけて走ったら、柔軟・腕立て・腹筋。汗を流して出勤です。

【牧】効果は出ていますか。

【知事】違いますね。シャワー後に体重計に乗ると、体脂肪やBMIとか今の体重計って面白いですよ。「身体年齢」も出るんですが、

僕は59歳なのに、身体年齢は44歳。

自分なりに日常的に未病を治しているんですよ。

【牧】走りたくない日もあるんじゃないですか。

【知事】雨が降っている日や、ちょっと飲みすぎたら抑えますけど。それ以外は走るのが癖になって、体が求めているんですよ。走ると色々な所でラジオ体操している。これが面白い。みんなで集まれば「そういえばあの人最近来ないね」「どうしたんだろう」と連絡を取りあったりするでしょ?

未病を治す事に大切なのは食、運動、そして社会参加なんです。

都会に行くと隣の家に誰が住んでいるのか分からない。そうすると孤立していく。県内の団地は高齢化の進みが早いんです。昔は団地でも子どもの声がきっかけで、賑わいや自然な会話が生まれたでしょ。今は子どもが少ないし、塾で忙しいし、団地は静か。お年寄りも自宅にこもりがちになる。これは未病を治す「逆」なんですよ。公園掃除やボランティアなどで、やりがいを感じるだけで「未病を治す」につながってくる。地域コミュニティを、どのように再生するか。県西はそういう意味でポテンシャルを持っているし、守っていきましょうという意味もある。

【知事】目指すは健康寿命を伸ばしてゆくこと。元気なご老人が沢山いて、皆ニコニコしている、そんな地域にしたい。これで観光の魅力も増していきたいんです。今まではただ温泉に入りたくて観光客が来ていたけれど、そこにヨガをやったり、ハイキング、スポーツ、食を組み合わせる。

地域全体で「未病を治して」帰る。リピーターも生まれる。今までの温泉観光にないスタイルが作れると思います。

「未病を治す県西に行ってみたい」と、世界中から人を集めて賑わいを取り戻したい。

【牧】県西住民へのメッセージをお願いします!

【知事】神奈川県では今、超高齢化社会を乗り越えるための「神奈川モデル」を作ろうとしています。最先端の医療技術を追求するアプローチ、そして未病を治すアプローチを融合させて健康寿命を伸ばす。その全体で経済成長のエンジンを回してゆく。これが国家戦略として、特区として国に認められました。私は、

この県西部には、あらゆる未病を治すポテンシャルが眠っていると思う。

未病を治すキーワードでブランド化し「未病を治す」ということを自分の事として捉え、工夫し、「未病」で県西のパワーを引き上げてほしいですね。

【牧】ありがとうございました。今回初めての試みでタウンニュース、J:COM、FMおだわらと、3社合同なんです。ご存知でしたか?私たちのこと。

【知事】知ってましたよ!合同というのは初めて。足湯でインタビューも初めて。のぼせそうです。

【牧】またお越し頂けますか?今度は温泉でも。

【知事】いくらでも。みんなで入りたいですね。
 

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