県西の景気 建設・小売に明るい兆し 景気底は1〜3月期
県西地区における中小企業景気動向調査で、2014年10月〜12月期の景況感は、前期(同年7〜9月期)から7・6ポイント改善し、やや上向いたことがわかった。調査はさがみ信用金庫が県西3市10町の製造・卸売・小売・サービス・建設・不動産の6業種323社を対象に実施。業況や売上、収益など各項目で増加した企業が全体に占める構成比と、減少とした企業の構成比との差(=判断指数/DI)を中心に分析している。
10月〜12月期の総合景況感は売上、収益ともに改善されたことを受け、前期のマイナス19・2からマイナス11・6ポイントに上向いた。特に売上DIは、小売業と建設業で大幅に改善したことが後押し。プラス9・1と1年ぶりにプラス水準に達した。
一方、2015年1月〜3月期は売上、収益とも20ポイント以上の落ち込みが予想され、業況感も「悪化」のマイナス19・6となる見通し。同金庫では「例年3月に景気の底が来る。どこまでの落ち込みか注視したい」と話している。