箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年7月10日
エリアトップへ
芦之湯フラワーセンターに残っていたガジュマルの樹が、2日に引き取り手の(株)花宇(兵庫県川西市)の元へ出発した。
ガジュマルは樹齢約200年で、同館オープンの際に奄美大島から箱根に移され、27年にわたり同館のシンボル的な存在だった。同センターは来場者減少などで今年3月に閉館。建物は(株)ピエロタ(東京都中央区)に貸し出されることになり、「ドールズハウス」と呼ばれるミニチュアの家の展示施設にリニューアルする計画も決まっていた。
やっと引越し先が決まったガジュマルだったが、高さが約5mもあり、搬出時には扉を通すため枝の大部分を切断、重機で引っ張り出した。引き取り手として名乗りを上げた同社は生花や熱帯植物などの生産、卸販売を手掛ける。代表の西畠清順さんは「木を活かすのが我々の仕事。痛んでいるので、しばらくの間は農場に移して養生し、いつかは人前に出してやりたい」と話していた。