箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年2月12日
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「こんなに大変だとは」「腰がつらい」…宮城野のさくら館の廊下で足取り重く散歩する人々。視野の狭いゴーグルをつけ、バンドで体勢を固定したまま階段を上り下り。手足には計3kgの重りがついていた。
先月28日に開催された赤十字による講習会の一幕で、箱根町内で働く介護職員やホテル従業員など12人がお年寄りを疑似体験した。デイサービスで働く笹川満寿美さん(40)は「腰が伸ばせない。前のめりで怖かった」。館内を散歩した後は机に向かい、器用に動かない手指を体感。参加者はグローブをつけ、苦労しながら小銭を数えていた。