箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年2月12日
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2015年7月から耐震改修のため閉城中の小田原城天守閣のリニューアルオープンが、5月1日(日)に決定した。現在天守閣では外壁や屋根の塗り替え、城内では展示スペースの耐震工事等が進んでいる。
今回のリニューアルに伴い、最上階では摩利支天像の空間再現事業が行われている。摩利支天像は、武家の守護神。改修前、天守閣4階に設置されていた台座付き高さ62cmの木像は江戸時代、天守閣の最上階に祀られていたことが判明。史実に基づき、像を安置する空間を部分的に再現することになった。
再現作業には、地元の職人が地域産木材を使い尽力。宮大工の芹澤毅棟梁(45)が指揮を執り、若手大工の集まり「おだわら工匠会」を中心に、さまざまな団体が携わる。
空間再現には、辻村山林から切り出した杉と檜を使う。製材・加工を終えた木材は、2月1日から2日間にわたり大型クレーンを使い、天守閣の最上階へすべて荷揚げされた。2日の午後1時45分には、大黒柱を意味する、重量400kg超の「将軍柱」が立ちあがった。