箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年4月8日
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真鶴町が石材業界の若手を育成し、伝統技術を受け継いでもらおうと、3月23日に岩の石材加工場で初の加工体験会を開いた。
近隣27社による石材組合によると、加盟企業数も若手従業員もこの50年で大きな事業所でも半分以下に減ったという。今回は町が民間会社を通じて体験希望者を募り、東京や横浜から22〜70歳の5人が集まった。講師はこの道54年の職人・佐々木正喜さん(74)。参加者は佐々木さんから苦労話などを聞きながら石の塊に穴を開け、矢と呼ばれる工具を入れて割る作業を体験した。今回は「イメージと違う」などの理由で町内企業への就職に結びつかなかったが、町側は「今後も実施したい」と話している。