湯河原の中学給食について、冨田町長が自校調理方式のすぐの導入に改めて難色を示した。町議会の質問で並木まり子町議(共産)の質問(9/13)に答えた。
湯河原町では2年前に保護者や子どもにアンケートを実施、その結果保護者は給食希望が86%、児童・生徒は46%と親子間で開きが出た。また実施希望のうち自校調理を望む声が約半分だった。しかしその後、自校方式は少子化の傾向や建設費用、現在の中学校の立地が課題として浮かび上がった。町側は自校調理式ではなく「デリバリー方式」にしぼって再度アンケートを実施。保護者の67%が実施を希望したものの、中学生徒の希望は19%にとどまった。こうした結果を元に、町教育委と町長による会議(1月)では「すぐ給食を導入すべきではない」という結論を出している。今後は少子化による施設統廃合と共に検討を続けるという。
「早急に親の負担減らす」真鶴は購買制検討か
湯河原と真鶴は平行するように中学給食を検討しており、13日の冨田町長の議会答弁の際には宇賀町長が湯河原町議会の傍聴に訪れた。真鶴町では昨年末に真鶴中(生徒約180人)への昼食について保護者や児童・生徒向けアンケートを実施したところ、保護者の半数以上(中学51%・小学66%)が給食を希望。その一方で子どもは弁当希望が半数以上(小57%・中56%)となった。こうした結果をうけ真鶴町は「給食実施が望ましい」としつつ「財源や施設面の検討が必要」とした。また保護者の負担を早急に減らすため、弁当の「購買制」を優先検討する方針で、この秋にも必要数を把握するためのアンケートや親向けの説明を行う。
隣市町は実施中自治体により差
湯河原と川一本を隔てた熱海市立泉中学校や箱根中学校では給食を実施。小田原市は給食センターや小学校との共同調理場を使って給食を出している。
一方で秦野市や平塚市、横須賀市や川崎市などでは湯河原・真鶴と同じミルク配布型給食を採用している自治体もある。