箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年10月7日
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箱根の芦ノ湖で1日にワカサギ漁が解禁を迎えた。地元漁師たちが午前3時ごろから作業を始め、前日に仕掛けた刺し網をゆっくりたぐると、水中から7cmほどの魚がキラキラと現れた。
初日の水揚げの一部は皇室に献上され、漁協関係者が新幹線で東京に運んだ。多くは地元ホテルや飲食店向けに出荷されている。漁協では毎年春に成魚を捕り、卵をふ化させて稚魚を放流している。箱根産は他の産地に比べて臭みが少ないのが特長だ。
原因不明の不漁に悩まされた昨年に比べ、初日は昨年の3倍(31kg)に回復。来春までに計4トンほどを見込んでおり、漁協関係者は「雨が続いて腐葉土が流れこめば餌のプランクトンも増えるのでは」と期待を寄せている。