箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年8月4日
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小田原市板橋の「旧内野醤油店」が、国登録有形文化財に登録されることが決まった。同店は、初代・内野種三郎氏が酒の醸造業を営んでいた本家から分家して開業、3代にわたり醤油醸造業を営んできた旧家。 店舗兼主屋は明治36年に建てられた土蔵造り風の建物で、なまこ壁や石造アーチなど和洋折衷の意匠が取り入れられている。昭和50年代に醸造業を廃業し3代目が亡くなった2011年以降は、現在の所有者である4代目の内野洋一郎さんと、長年同地区のまちづくりを担ってきた「板橋まちなみファクトリー内野邸プロジェクト実行委員会」を中心に管理している。月4回有料で一般公開しているほか、母屋と穀蔵を多目的スペースとして貸し出している。こうした活用は地域のボランティアが担っており、内野さんは「建物を残したいという思いが集まり、存続できている。今後も輪が広まれば」と話した。