箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年9月8日
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報徳二宮神社に8月30日、創建120周年記念事業として大鳥居が建立された。辻村山林で伐採された樹齢300年の大杉を御用材に、地元の木に関わる職人らが約2年の歳月をかけて準備、30日には鳥居の最上部にあたる笠木を神社まで運ぶ「御木曳き」が行われ、一般公募による参加者は約500人が集った。
「二宮神社の鳥居 皆でひこう ワッショイ ワッショイ」。掛け声をあげながら、紐を引いて歩くコースは馬出門から神社まで約500m。真鶴町の長瀬行男さん(56)は「50年に1度と聞いたら参加しないわけにはいかなかった。厳かな気持ちになりました」と話した。
午後の「立柱祭」では職人らが木遣り歌が歌うなか、最後は木槌で笠木をおさめる作業が行われ、鳥居が完成した。草山明久宮司は「ただただ感謝を申し上げるだけ。御祭神もきっと喜んでくださっていると思う」と述べた。鳥居は今後、9月17日(日)、くぐり初めが行われる。