箱根・湯河原・真鶴版
公開:2018年7月20日
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山のホテル(元箱根)に名物のツツジの次世代を担う育成株が里帰りした。こんもりと咲く赤やピンクのツツジと言えば、初夏の箱根を代表する名所。ルーツは三菱4代目社長・岩崎小彌太男爵の別邸時代にさかのぼり、江戸時代からの希少種も残っている。4年前の大雪では1mほど積もった雪の重みで枝折れが発生し、後継株の育成が現実的な課題となった。ところが園内の株は市販されていない株が多く、入手は難しい。同ホテルで貴重なDNAをそのまま残そうと、挿し木で後継株を育てることに決めた。2015年に枝を取り、ツツジの生産が多い新潟県内の農園で育てられていた。後継株の”1期生”は昨年、今年6月に”2期生”が里帰りし、ホテル庭と園の隅にある圃場(ほじょう)に植えられた。現在は100ほどの寄せ植えが育っており、今後は弱ったツツジの植え替えや新たな植栽に活用される。