箱根・湯河原・真鶴版
公開：2018年9月7日
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下から斜めに斬り、水平に斬る「水返し」
蝉の声だけが響く湯河原の城願寺境内で、太いゴザが瞬時に３等分された。源頼朝を助けた土肥実平の時代を感じるイベントとして８月23日に土肥会が開催した。
太刀技を披露したのは町田市で稽古を重ねる戸山流誠斬会。会員は刀を一直線に振りぬき、斬られたゴザ巻がほぼ静止した状態でもう一閃を加えていた。同会によると実平が活躍した時代の刀は現代刀よりも長く、厚かったという。妙技を見せた村山英夫さん（65）は「演武の前に土肥氏の墓に参り、心が静まった。足元が砂利で難しかった」と汗をぬぐっていた。
