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地元で広がれ ヨーヨーの輪

文化

公開:2018年9月21日

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昭和生まれの人の中は、よく遊んだという人も多いはず。今もなお進化を遂げるヨーヨーの奥深さに魅了された青年が湯河原で静かに練習を重ねている。
昭和生まれの人の中は、よく遊んだという人も多いはず。今もなお進化を遂げるヨーヨーの奥深さに魅了された青年が湯河原で静かに練習を重ねている。

 北村樹さん(20)が小田原駅近くのUMECOで「練習会」を始めたのは1年ほど前。会議室を覗くと種類のヨーヨーが用意され、若者たちが黙々と技を磨いていた。ネットを通じて呼びかけると毎回10人〜20人ほどが集まり、遠くは世田谷や他県から参加する人も。北村さんはその魅力を「教えたり教えられたり、お互い高めあえること」と語る。お気に入りの曲をバックに、技を続けて披露する様子はさながらコンテストだ。手首のスナップを効かせて放ったヨーヨーは意志をもったように空中を動き、糸の存在を忘れさせる。

 昔のヨーヨーに比べると分解がしやすくなり、ベアリングが内蔵されているせいか回転がいい。ピンと張った糸の上に載せるなど複雑な技も増えた。大会ではあやとりのように複雑な形をつくる「ワンハンドストリング」や両手を使った部門など分かれており、それぞれ魅せ方も違う。北村さんの持ち技のひとつはヨーヨーで空中に輪をつくり、その中に手を突っ込む「ドラゴンズダイブ」。今年から大会にも出場し始め、得点よりもパフォーマンス重視で会場を盛り上げた。目標は「ランシットミルク」という高度な技。練習でヨーヨーが体にぶつかり、痛い思いをすることも。

「いつか湯河原でも披露したい」

 ヨーヨーに出会ったのは小学6年生の頃。持っていた友人に触らせてもらい、少しずつ技を増やしていった。当時から手先が器用で、厚木中央高等学校の工業科を卒業。今は小田原市のゲームセンターで接客に携わる。年配の来場者も多く、メダルゲームやルーレットなど遊び方を教えることもしばしば。「何かが当たったり外れたり、一緒に喜び合える」と、仕事とヨーヨーは重なる部分が多い。普段は小田原での練習会のほか、渋谷、沼津などでの練習会にも顔を出す。湯河原町内での自主錬はハンディ近く公園が定番。芝生があり、ヨーヨーを落としても傷がつきにくいというのが理由だ。町内のイベントで披露したことはないものの「いつかは地元で」と意気込む。※次の練習会は9月24日(祝)、正午頃からUMECOで開催

仲間が持ち寄ったヨーヨー
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