手作りの「透明標本」 箱根園水族館で展示中
箱根園水族館の一角に透明な標本コーナーが登場した。展示されている金魚や亀はどれも筋肉や内臓などがゼリーのように透け、骨だけが浮かび上がっている。この不思議な標本を作ったのは箱根園水族館で飼育を担当する佐々木俊博さん(30)。学生時代に透明標本を作り始め、今回はその経験を生かして20ほどの魚を標本にした。死んだ魚をホルマリンに漬け、酵素で筋肉などタンパク質を分解することで身が透けるという。「軟骨は青に、硬い骨は赤に染めてあるので、骨と骨のつながりや魚の動きの特長なども良く分かります」。展示は11月末まで。