箱根小田原ブライダル協 相馬市のカップル3組に挙式を贈る
箱根小田原ブライダル協議会が今月3日から震災で結婚式を諦めざるを得なかった相馬市のカップル3組と親族を招待し、挙式と観光を贈った。ホテルなど10社が加盟する同協会が震災後、被災者に「せめて指輪だけでも」との思いから企画を練り、衣装やメイク、指輪、写真など20社以上が協賛して実現した。3組は仮設住宅で新婚生活を送っている。吉川ゆきさんは自宅が流され3カ月間避難所で暮らした。森美穂さんは妊娠8ヵ月。「父が震災で亡くなり、結婚式を挙げることができなかったので嬉しい」と話す。また11月に出産予定の荒木智子さんの父親は「娘の本当の笑顔を久しぶりに見ることができた」と目頭を熱くした。報徳二宮神社での歓迎パーティーには山口昇士箱根町長や加藤憲一小田原市長などがあいさつ。3組は翌日ヒルトン小田原と報徳会館、富士屋ホテルでそれぞれ挙式。ザ・プリンス箱根に集合し湖畔で記念撮影、東北への帰路についた。