倫理法人会が箱根で開催中 夜明け前の経営者セミナー
ホテルなど会場に1300回以上続く
「おはようございます!」まだ真っ暗な早朝6時、箱根湯本のホテル会議室に、張りのある声が響いた。(社)倫理研究所の法人組織、神奈川県小田原市倫理法人会(大川晋作会長)が毎週水曜日に経営者を対象に開いているセミナーの一コマだ。30年以上前から箱根のホテルなどを会場に開催され、なんと今回(23日開催)で通算1374回目になる。セミナーの講師にはカウンセラーやコンサルタントをはじめ、加藤憲一小田原市長や鈴木吉兵衛小田原箱根商工会議所会頭などを招いてきた。参加者のひとり、小田原で会社を経営する長谷川孝さんは「小田原に会社が移転し、地域とつながりをもつために参加したのがきっかけです。まずは自分が変わらないと社内も変わらないし、こんな風に声を出す機会もあまりない。いろんな人の話を聞けるのも良いですね」。
セミナーの後に全員で朝食を囲み、一日のスタートを切るのも会の特長。この日は11社の経営者が参加した。ただでさえ多忙な企業トップがなぜ早起きを続け、箱根に通うのだろうか。
「これは早起きではなく、朝起き、です。目覚めて起きる。一日をぐずぐず始めないことが、色々な事に気付く上でも大切」と会長の大川さんは話す。眠気をほとんど顔に見せず、手元にペンを走らせながら聞き入る参加者たち。社長というよりも凛とした新人社員といった姿が印象的だった。