箱根・湯河原・真鶴版
公開:2014年12月5日
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湯本中出身の田中篤史さんが個展
箱根の工芸作家・田中篤史さん(31)が湯本の平賀敬美術館で7日から初の個展を開く。作品は海藻にも似た花びらを内に込めたガラス製ペンダント。これはどうやって―?と聞きたくなる幻想的な逸品だ。
田中さんは湯本中学校、山北高を卒業、建築関係の専門学校生だった時にガラス工芸の世界を知り、魅せられたという。その後真鶴の工芸作家に師事して学び、3年ほど前に独自ブランドを設立。現在は海外の工芸作家とコラボも手掛けており、作品は海外の雑誌に紹介された事もある。
工房は箱根湯本の住宅街の一角にある。膨らんだガラスの表面に花びらの素になるガラスを載せて2500度にもなるバーナーにかざす。炎を操りクルクルとガラスを回す姿は、サングラスに黒い帽子と、まるで魔術師のよう。時間をかけて冷やすとガラスの内側に見事な一輪が咲いていた。