1日かけてペルーを楽しむイベントが今月4日、湯河原町民体育館で賑わった。町の国際交流協会が主催したもので、町内に暮らすペルー出身者も運営スタッフとして加わり、言葉の壁を越えた交流を盛り上げた。会場ではペルーの遊び(=右下)紹介コーナーが子どもたちで賑わい、ペルー出身の女性陣によるご当地料理も登場した。
「仕事、頑張りたい」
交流は一個のボールから始まった。フットサルはペルー出身者の間で人気があり、時おりヘルシープラザに集まって練習する。お揃いのユニフォームもあり、母国のサッカー選手、パオロ・ゲレロが人気だ。湯河原にはペルー出身者が20人ほど暮らしており、町内の工場などで働き、仲間の誕生日や帰国といった節目には賑やかにパーティーを開く。会話はほぼスペイン語という人から日本語ペラペラという人まで様々。信仰は主にキリスト教で、スペイン語通訳のある小田原や三島の教会まで足を運ぶ人が多い。
4歳で来日したイダルゴ・ルシアさん(28)は流暢な2カ国語を話す。「タクシーの運転手さん、スーパーの店員さん…湯河原は小さな町だから、顔見知りにすぐ会えるのが嬉しい」。佐藤ラファエルさん(32)は12年前来日した。ペルーから日本へは飛行機で約24時間。遠い両親にはなかなか会えない。「3人の子のために仕事を頑張らなきゃ」と笑顔を見せていた。