箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年7月22日
エリアトップへ
箱根湯本の早雲寺林で7日と8日にNPOの早雲寺ヒメハルゼミの会が観察会を行い、地元の小学生など38人が抜け殻を集めた。
ヒメハルゼミはギーオギーオと1匹が鳴くと、続けて合唱するように複数のセミが鳴くため「勤行ゼミ」とも呼ばれる。大涌谷の噴火や春先に大雪のあった昨年(75個)に比べ今年は123個と増えた。初鳴きは例年より半月ほど早い6月17日。同NPOによると早まった理由は不明という。
ヒメハルゼミは町の天然記念物で、早雲寺林は県内でも希少な生息域。同NPOは22年ほど観察を続けているが、林の西側では約10年前から抜け殻が見つからなくなった。同NPO副理事長の川崎英憲さんは「マンションが建った頃から変化した。原因は不明だが林床の乾燥や光の影響など昆虫全般に大きな影響があったのでは」と話している。