谷山ジム小田原道場に通う鈴木太尊君(湯河原中2年)が、2月12日に都内で開催されたキックボクシングの「ビッグバンディファ有明大会」の55kg級でチャンピオンになった。昨年6月の大会では50kg級で王座を奪取。今回は50kg級のベルトを返上し、新たな階級に挑み、3―0の判定勝ちで王者となった。
大会前に腰を痛め、本番には痛み止めを打っての出場。空手経験者の相手は、終始間合いを近く保っていたため首相撲が多く、蹴りを中心にした攻めを練習していた成果が存分に発揮できなかった。それでも第1ラウンドは、得意のローキックで相手の軸足の太ももにヒットを重ね、「効いている感覚はあった。嫌がっているのがわかった」と果敢に攻めた。審判員3人とも30―29のポイントで判定勝ちを収めたが、納得のいかない様子で「KO勝ちを狙いたい」と前を見据える。
体重の変化がなければ、同道場のRINA選手も出場する4月2日(日)の「ビッグバン大森ゴールドジム大会」で防衛戦に臨む。過去の防衛戦では王座を明け渡したこともあり、対戦相手もさることながらチャンピオンゆえの「負けられない」というプレッシャーとも戦う。鈴木君は「蹴りで攻めていく自分らしい戦い方にこだわって、KO勝ちしたい。チャンピオンとして力の差を見せつけたい」と次戦に意気込んだ。