箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年7月21日
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湯河原町が今月24日から27日に、新たな公共交通の形を探るため、11地区の住民の意見を聞く。
町は高齢化や単身小世帯化が進んでおり、公共交通の見直しは喫緊の課題。交通不便地域として、細い道路しかない城堀(駅北側)や鍛冶屋、オレンジライン周辺などをあげている。2年ほど前に路線バスがない地域の約1000世帯に対してアンケートも実施し、外出先や手段の実態などをあぶり出してきた。
住民からの直接声を聞く前に、町は14日に地域の交通事業者らを招いて会議を開催=写真上。タクシー関係者からは「デマンド型」と呼ばれる申込み式の公共交通を紹介する声があがった。バス会社は現在工事が進む湯河原駅前ロータリー(秋に完成予定)のレイアウトについて懸念を表明。「路線バスの待機場所が減ってしまうと時間調整は難しい。そうなれば運行本数は減る方向になる」と指摘した。参加者からは「税金を投じて支援する対象」を改めて問う声もあった。
公共交通の再編は、近隣では真鶴町が近年実施している。実証実験を経て、それまで無料だったコミュニティバスを有料化。路線も見直し、新車両を導入した。