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上野山簡易水道組合が町に統合 地域を50年支えた湧水

文化

公開:2018年3月23日

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調印する浅田組合長(左端)
調印する浅田組合長(左端)

 湯河原で約50年の歴史をもつ上野山簡易水道組合(浅田忠男組合長)が、20日に町営水道と統合した。

 オレンジライン近くの水源地(宮上)では今も爽やかな水の音が響き、近隣の30世帯を潤している。この地域ではかつて竹を使って湧水を配っていた。「おいしい水で、お茶用に汲みに来る人もいました。水道管が整備される前は水にカニが入っている事もあった」と浅田さん。父の浅田英暉さん(故人)は初代組合長を務めていた。戦時中に中国で捕虜生活を経験したせいか、復員後は「頂いた命で世の為に恩返ししたい」と語っていたという。こうした思いと地域住民の力が実を結び、昭和42年に簡易水道が発足した。

 給水地域にはJCHO湯河原病院も含まれており、小さな配水設備が多くの命を支えてきた。技術管理担当の伊藤鶴雄さん(85)は施設を守って40年以上になる。「荒天時はすぐ駆け付けます。みんなに濁った水は飲ませられないから」。気が付けば仲間も全員高齢者。年々維持が難しくなり、協議の末に町営水道との統合が決まった。4月1日から一帯の水はアケジ沢水系の表流水に切り替わる。調印式で浅田さんは「寂しいような、ほっとした気持ちです」と語っていた。

組合の水道施設(宮上)
組合の水道施設(宮上)
施設隣の祠
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