箱根・湯河原・真鶴版
公開:2014年10月31日
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木材をいかに薄く鉋で削るか、腕のみで技を競う「第30回全国削ろう会小田原大会(芹澤毅実行委員長=写真右下)」が11月8日(土)・9日(日)、小田原アリーナで開催される。8日は午前11時半から、9日は午前9時からで、両日午後3時半まで。
大工をはじめ約600人が参加予定の鉋けずり競技は、削りくずの薄さや均一さを競うもの。削る木材も、参加者自身が選んで持ち込むため、削りやすい材質を見極める眼も必要だ。
競技は一般、学生、女性の3部門で実施、各部門の上位3人には大会名入りの鉋が贈られる。昨年行われた清水大会での優勝記録は5ミクロン(1000分の5㎜)だった。
向こう側が透けるほどの薄さでありながら、鮮烈な木の香りがする削りくずは「削り華」とも呼ばれる。競技を近くで見学し、技とともに木の息づかいを感じるのも一興だ。
会場では、樹齢約200年の杉が来場者を迎え、1尺3寸(約40cm)の大鉋や槍の穂先のような形状の槍鉋を使った実演のほか、マイ箸作りなどの体験コーナーもある。問合せは事務局【電話】0465・33・1491。