箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2017年12月1日号
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芦ノ湖グリーンカップの実行委員長で県モーターボート連盟会長を務める 田中 良宏さん 箱根町湯本出身 61歳

迫力と伝統に魅せられて

 ○…1962年、半世紀の歴史をもつ「芦ノ湖グリーンカップ」を運営する、県モーターボート連盟の会長。名刺の肩書から想像できないが、会ってみれば腰の低いサラリーマンだ。「会長なんて名前だけ、何でもやる雑用ですよ」。第1回大会は観光振興のために始まったとされ、今も全国のレース関係者だけで数百人が町を訪れる。本番までは準備や段取りで忙しく、レース前後の渡り鳥の数量調査なども欠かせない。運営を支えてくれる人々の顔が目に浮かぶのか、目を閉じて「ホントに皆さんのおかげ」と唇をかみしめた。

 ○…湯本小学校の頃、芦ノ湖で体験したゴムボートレースの思い出が原点。20代の頃に知人のボートレースに誘われ、甲高い排気音やスピード、オイルの香りに魅せられた。30代で中古の小さな船を購入、レースを続けながら速い船へとステップアップ。「時速160Km以上は出てたかな。競っている時は隣が止まって見えるから不思議と恐怖が薄れるんです」。レースに力を注ぐ分、2人の子育てを支えてくれたのは妻の晴江さんだった。湯本小時代の幼馴染で水上スキーという共通の趣味で結ばれたせいか、競技を理解してくれたという。25年前には国内大会を勝ち抜き、世界選手権(フィンランド)に出場。日の丸を背負って戦った。

 ○…普段は太陽光パネルの建設監督を務めている。現場でも人と人の間に入ってはまとめる調整役だ。帰宅すれば、居間に金銀のトロフィーがずらりと並んでいる。モーターボート人気の背景にあったバブルの時代は、もうセピア色。沢山の栄冠よりも高く目立つ所に、笑顔の家族写真が何枚も飾ってある。レース生活を支えてくれた妻・晴江さんは昨年他界した。晩年、車椅子でレースを観戦していた姿が忘れられない。「国立公園で富士が見える、すべての選手にとって芦ノ湖は別格なんです」。この湖には伝統の誇り、溢れるばかりの感謝が溶けている。

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