どこでも手造りビール ムーンライトの改造車、お披露目
いつでもどこでも手造りの味わいを提供――。登戸のクラフトビール専門店「ムーンライト」がビールを提供する専用の車を作って注目を集めている。先月25日に開かれた登戸東通り商店街のイベント「わくわくナイトバザール」に登場し、区内では初のお披露目となった。
この日のイベントは通りがごった返すほどの賑わい。一風変わったビールを味わってみようと、利用客が車の前に列を作り、店員に説明を聞く場面もあった。
利用客のひとりで普段から店舗にも訪れているという野坂拓司さんは「飲みやすくて天然な感じが気に入っている。悪酔いしない健康飲料のようだ。店が出来たときから知っているので、発展してよかった」と話していた。
同店は小口醸造のビールとして市内で初めて免許を取得し、商店街の空き店舗を利用した醸造所と店舗を一昨年5月にオープンさせた。醸造するのは発泡酒免許で造るビール。欧米で親しまれている伝統的な手造り製法を取り入れ、免許の条件である年間6キロリットル以上をクリアする。
車を利用した販売は、同店を立ち上げた山中貞博さんが「川崎をビールのまちに」と考え、発案した。車は牛乳配達店で使われていた冷凍・冷蔵車の中古を利用。車体の横側にコックを取り付けて、よく冷えた造りたてのビールを注ぐ仕組み。「手造りビール」と大きく掲げて目立つデザインを施している。
「地元の人からの評判もいいようだ。イベントに出店するときはビールディスペンサ(注入装置)を置くのと違って宣伝効果が高い」と山中さん。車を走らせてから、飲食店からの問合せが増えたという。
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5月3日
4月26日