「直接届く義援金に」 県人会の酒井利通会長
「親戚と2週間も連絡が取れない。ライフラインは完全停止。とにかく心配だった」
そう神妙な面持ちで語るのは「多摩・麻生福島県人会」の酒井利通会長。
出身地のいわき市や多くの親戚が住む双葉町の惨状をテレビで見る度に胸を痛めた。義援金が配分されないことを疑問視し、「直接被災者に支援することはできないか」と動いたという。
4月25日に阿部孝夫川崎市長に手渡した義援金は同会の会費に加え、会長や副会長らから集めた72万4000円。6月15日に手渡した川崎市川連建設協力会や、酒井会長が経営する酒井工務店からの寄付30万円と合わせて総額102万4000円を寄付した。「とどろきアリーナに避難している被災者のために有効活用されることを望みます」と話す。
福島第一原発事故について「東京電力に対して怒りの感情だけ」と言い切る。東北電力管轄内の女川原子力発電所では事故が起きなかったことを指摘し、「これはひとえに東京電力のミスだ」と語気を荒めた。「これからも故郷のために、支援の輪を広げていきたい」。
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5月3日
4月26日