灯ろうで復興祈る 多摩川に500人
東日本大震災から1年の3月11日、区内の多摩川で灯ろう流しがあった。参加者らは川面に浮かぶ灯りを見つめ、犠牲者への鎮魂と被災地の復興を祈った。
主催したのはNPO法人おさかなポストの会(山崎充哲代表)。川崎稲生ロータリークラブや稲田堤振興会、川崎市老人クラブ連合会、よっしゃこい登戸のメンバーが協力し、親子連れなど約500人が集まった。
参加者は持参した牛乳パックや発泡スチロールのトレーなどを使って灯ろうづくりに挑戦した。灯ろうに「早く東北が元気になりますように」「日本の底力を出して頑張っていきましょう」などとメッセージを書き込んだ。日が沈んで辺りが暗くなると、参加者らは黙祷し、灯ろうをそっと多摩川に流した。灯ろうの灯りが川面を照らすと、手を合わせる参加者もいた。
埼玉県内から家族で訪れたという矢島哲也さん(29)は「地元にはこうしたイベントがなかったので、妻の実家近くでこうしたイベントがあると聞いて参加した。早く被災地が復興してほしいと改めて感じた。震災から絆というものを大切にしようと改めて思った」と話していた。
主催した山崎さんは「手づくりイベントにこんなに多くの人が集まるとは思っていなかった。震災は大人にとって事象かもしれないが、子どもにとっては歴史になる。このことを後世にも伝えてほしい」と話していた。
灯ろうは下流で回収され、ゴミ拾い活動もあった。同NPOでは毎年開催したいとしている。
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