虐待相談、過去最多に 川崎市「検証し、対策」
川崎市は6日、2011年度に市内3カ所の児童相談所で受けた児童虐待相談・通告件数の集計結果を公表した。合計は1320件で前年と比べて273件増加し、過去最多となった。
種別では身体的虐待が355件(構成比26・9%)で前年より5件減となったものの、心理的虐待が216件増の648件(同49・1%)、ネグレクトが60件増の306件(同23・2%)、性的虐待が2件増の11件(同0・8%)となった。
年齢別では就学前の乳幼児が697件で前年と比べて189件増加し、全体の半数以上を占めている。虐待者別では、実母が741件(同56・1%)で606件だった前年度に続き最多。次いで実父478件(同36・2%)、実父以外の父が80件(同6・1%)、実母以外の母が5件(同0・4%)となった。
川崎市は、件数が増加した結果を重く受け止め、今後、要因を検証し予防、重症化させないための対策を進めるという。
相談・通告件数は、児童相談所が受理した時点のもので、その後の調査によって虐待の事実がなかったり、対象児童を確認できなかったりするケースも含まれている。
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5月3日
4月26日