川崎市は4日、今年度の「かわさきマイスター」の認定者を発表した。認定されたのは、金型部品加工の小川登さん(64歳/多摩区中野島)、大工の濃沼晴治さん(77歳/多摩区菅馬場)、理容師の須賀俊之さん(46歳/宮前区平)、金属切削加工の吉澤秀人さん(76歳/川崎区鋼管通)の4人。
小川さんは株式会社リード技研の代表取締役。精密プレス金型やモールド金型をはじめとする多種多様な高い加工技術を有している。また、後継者の育成にも尽力し、ベトナムとの合弁会社を設立し、研修生を受け入れている。
濃沼さんは有限会社丸晴工務店の代表取締役。入母屋風住宅や数寄屋風入母屋住宅といった伝統木造住宅を建築する大工として高度な技能を保持している。弟子を20人以上育成し、地元高校からの新卒採用にも取り組んでいる。中学校の職業体験や地域の木工教室も主催し、職人文化の継承も評価された。
須賀さんは理容師として28年間従事。現在は理容店モスバーバーの代表。顧客の髪質と生え方をもとに2週間先を想像し、手入れが楽で長持ちする理容技術を有する。幼児の保護者を対象に子どもの前髪カット講座を開催するなど地域の関係性を重要視する姿勢も評価された。
吉澤さんは有限会社吉澤製作所の代表取締役。卓上旋盤を巧みに活用した精密旋削加工の技術を持つ。長年にわたり大手企業をはじめ多くの企業から直接受注し、多品種少量生産として過去には月間600種類の部品を製作したという。
同認定制度は97年から始まり、これまでに59職種77人を認定している。
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