東日本大震災の避難者が集まり、交流する場が川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」(高津区)に設けられている。「女性の避難者のためのほっとサロン」として、毎月1回のペースで開催。幅広い年代の女性が参加し、料理などを楽しみながら悩みを打ち明け合う場となっている。
「女性は自分のことを後回しにしてしまいがち。一度立ち止まって考えるために、子育てなどの女性特有の悩みや課題を打ち明ける場が必要だと思った」と同センターの担当者は話す。
同サロンは2011年12月以降に開催。当初は自分の身に起こったことを話せない人もいたが、センター側も「自分らしくいられる場」として、自由で気軽な場所づくりに努めた。避難者も少しずつ将来や住居などの悩みを共有するようになり、支え合う一つの「居場所」としているようだ。
参加者からは「ここに来ればホッとする。話せる場所がある」という声が多く、震災から5年経過した今でも毎回10人前後が集まり、料理や雑貨作りなどを楽しみながら交流している。
先月の第53回サロンには、約15人が参加。各々が用意し、調理した焼肉を囲みながら親睦を深め、地元の言葉で談笑する様子も見られた。「必要とされる限り、息の長い支援をしていきたい」と同センター。次回は4月9日(土)午前10時30分から。問合せは【電話】044・813・0808。
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