北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父・滋さんが6月5日、87歳で死去。90年から川崎区に住み、地元ではさまざまな支援が行われてきた。
市は2007年から写真展、「拉致被害者を支援するかわさき市民のつどい」の開催を継続。訃報を受け、福田紀彦市長は「大きな悲しみと喪失感を禁じえません。めぐみさんの一日も早い帰国に向けて、(滋さんの妻)早紀江さんやご家族をはじめ御遺志を受け継いでいきたい」と哀悼の意を示した。
横田夫妻が住む集合住宅の有志で結成された支援団体「あさがおの会」の田島忠代表は、「近所づきあいが始まり6、7年経って拉致されたことが報道され、娘さんがいることを初めて知った。住民として支援できないかと会合を開いて」と設立の経緯を明かす。以来、街頭署名や新聞社を動かしての写真展開催などで拉致問題解決を訴えた。田島さんは「滋さんが亡くなり、がっくりときた。進展の兆しが見えないことに会としてもあせりがある。いま一度地元でも機運を盛り上げたい」と話す。
杉山信雄県議は、かつて横田夫妻と同じ集合住宅に住んでいた。どんな小さな集まりでも、呼ばれれば足を運ぶ姿が印象に残るという。「滋さんが体調不良になり、この4、5年は付き合いがなかったが、拉致解決に向けて引き続き協力したい」と思いを語った。
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