大規模災害時の関係機関の連携を強化しようと、川崎市総合防災訓練が11月8日、宮内中学校(中原区)で行われた。令和元年東日本台風で得た教訓や、新型コロナ感染対策などが今年新たに盛り込まれた。
緊急避難場所の開設訓練では、大型台風により多摩川で洪水の危険性が高まっている状況を想定。避難場所は妊婦や障害者ら要配慮者、体調不良者、濃厚接触者、健常者の4つに分類し、浸水に備え全て最上階に設置された。昨年の台風では同校に300人以上が避難し1教室30人ほどを受け入れたが、訓練では感染防止のため15人までに制限。体調不良者らは一人ひとりダンボールの間仕切りで隔離した。
感染防止のため市民の視察は中止に。市危機管理担当は「風水害と感染症の状況下で実践的な訓練ができたが、市民に見せられず残念」と話した。
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