令和元年東日本台風で浸水被害を受けた菅稲田堤3丁目の住民の要望を受け、3月23日と25日、多摩区道路公園センターによる大丸用水水門操作見学と意見交換会が開かれた。近隣住民や地元議員らも含め、2日間で延べ67人が参加。今後の水害に備え、対策の進ちょく状況を確認した。
一昨年の三沢川周辺の浸水については、大丸用水等の水路からの越水が要因の一つに挙げられている。当時、大丸用水の水門は開口状態で、「三沢川の水位上昇で一時的に水路への逆流が発生していた可能性も否定できない」という検証結果も。大丸用水の水門に対し、市と県はポンプ施設の設置や水門改修等に取り組んできた。
今回は、水門開閉の動きを見学。水門が閉じた状態でも、三沢川の水位が低い場合には水門の6つの「窓」から水が流れ、逆流しない仕組みになっていることを確認した。市担当者は「一般的な水門とは違い水圧で動く。水門は大雨警報等が出たら閉める」と説明した。
意見交換会では「仮設ポンプの運用計画は大丈夫なのか」「雨が降っているときに注意する場所は」「何をどう見て判断するのかが分からない」等、疑問点や情報を求める意見が多くあがった。
住民運動をけん引してきた河原典子さんは「農業用水・雨水排水施設兼用の大丸用水をどう位置付け、計画管理していくのかが大きな問題」と指摘。「適切な対策を講じていただくために、川崎市長との面談を求めてきているが実現されていない」と、要望を続ける。
市は改めて、同地域の住民説明会を4月以降に実施するとしている。
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