1月2日、3日の第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に出場する、多摩区ゆかりの明治大学と専修大学。区内に生田キャンパス(東三田)がある両大学を激励しようと、多摩区は昨年11月から12月にかけて恒例企画の応援メッセージを募集。手書きとウェブ投稿で合計452件が寄せられ、両大学に贈られた。地元のエールを胸に、本選へ臨む。
明治大競走部は87人のうち長距離部員は51人。世田谷区にグラウンドと合宿所があり、練習で週1回は多摩川河川敷周辺でロングジョグを行う。「春はトラック、秋から冬は駅伝」と年間を通じて試合がある長距離走で、1年間を戦い抜く持久力をこの練習で向上させる。主将の鈴木聖人選手(4年)は「限られた環境の中で多摩川河川敷のコースはとても走りやすく、利用させていただき選手一同感謝している。本選はチーム目標の5位以内を目指す」と思いを語る。
生田キャンパスの生田第2体育寮を拠点にする専修大陸上競技部は、部員数56人。多摩川河川敷や区内の公道で練習しており、主将の国増治貴選手(3年)は「(前回の)箱根駅伝に出場し、練習中に声をかけていただく機会が増えたのでうれしい。私たちがつけている(大学の)マスクをつけてくださっている人も地域で見かけるので、応援の力を感じる」と感謝。本選に向けて「全員駅伝でしっかりシード権を狙って勝負していく。結果で地域に恩返しできれば」と力を込める。
4年連続63回目の箱根駅伝出場となる明治大は、前回シード校として臨み総合11位。10月の予選会ではトップ通過を果たした。2年連続70回目の専修大は昨年、7年ぶりの本選で総合20位。今回の予選会は総合9位で通過した。
藤井区長、両大学とオンライン対談
前年に続く多摩区の取り組みとして、藤井智弘区長(58)らは12月22日、区庁舎で大学ごとにオンラインで談話=写真。区から贈った応援メッセージにも触れた。明治大は園原健弘監督(59)と主務の植田雅弘さん(4年)、専修大は長谷川淳監督(37)と主務の吉本優成さん(3年)が参加。園原監督は「多くの皆さんからのメッセージを力に変えながら、箱根路を疾走したい」、長谷川監督は「地元で練習し、温かく見守っていただいている。応援を力に変え、元気な走りで結果につなげたい」とし、藤井区長は「応援するので頑張ってください」と激励した。
区民に向けた両大学のメッセージ動画は、ユーチューブの多摩区チャンネルで公開。区サイトからも視聴できる。
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