LGBTQなどのセクシュアルマイノリティ(性的少数者)の交流の場「マーブルリバー」が8月26日、川崎市男女共同参画センター(すくらむ21/高津区溝口)で始まる。10歳から25歳の若い世代を対象に来年6月まで8回開催予定で、当事者同士の仲間づくりや自分らしくいられる場を目指す。
すくらむ21と、社会問題解決に向けて活動する団体「イエローロケット」の協働事業。同団体代表の岡野めぐみさん(25)は市内在住。大学卒業後、中高生への性教育や性に関する学びと交流の場を開催するなど活動してきた。後輩と2人で団体を昨年設立し、現在は弁護士を目指してロースクールに通う。
今回の事業では、開催日に当事者を含むスタッフ4〜5人が常駐し、「自分の性別や表現」などについて話したいことを話せるほか、ゲームや勉強など参加者のやりたいことを一緒にして過ごす。岡野さんは「性的少数者はつらいことに直面しやすい面もあり、学校や進路、友達関係など若い人ならではの困りごともあるはず。仲間をつくったり、否定されない、安心していられる場になれば」と話す。
経験通じサポートを
「Xジェンダー」と「パンセクシュアル」の当事者であるという岡野さん。岡野さんはXジェンダーについて「性自認が男性、女性のどちらでもある」と説明し、自身のことを「女の子だと思っている時も、思っていない時もある」と話す。また「(パンセクシュアルは)好きになる相手に性別を問わない。性別はプロフィールの一種みたいなもの」とも。中高と女子校に通い、大学進学後に男女を問わず当たり前のように「女の子扱い」されることに違和感があった。「自分がいるのが狭い世界だと思わされることで生じる問題がたくさんある。経験してきた範囲でサポートしたい」と思いを語る。
マーブルリバーは8月26日、28日、29日、以降10月から来年6月まで隔月1回開催。参加費無料。申し込みなど詳細はすくらむ21のサイト(https://www.scrum21.or.jp/wp/wp-content/uploads/2022/08/marbleRiver0725.pdf)。
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