登戸にある稲田保育園の園児らが1月12日、起震車に乗って、地震の疑似体験を行った=写真。
この取り組みは、同園が毎年実施している「防災コーナー体験」の一環で、隣接する長念寺の駐車場に川崎市消防局の起震車「地震体験車S号」が配置された。起震車は震度1から7まで階級別の設定のほか、熊本地震や東日本大震災など過去の地震の揺れも再現できるようになっており、今回は園からの希望で震度4と5強を体験した。
防災頭巾をかぶった園児らは、3〜5歳の学年ごとに分かれて緊張した面持ちで起震車に乗り込み、15秒間地震の揺れを体験。「めちゃくちゃ揺れたよ」と驚きの声をあげていた。
今回はこのほか、園舎内でウレタンブロックを飛散物に見立てて歩く体験や、煙を模したスズランテープを避けながら机の下を低姿勢で進む訓練、防災に関するクイズなどさまざまな企画が実施された。偶然にも企画の直前に能登半島地震が発生。同園の山崎淑枝主任(59)は、「大きな地震があったので他人事ではない。訓練では、自分で勝手に判断せず先生の話を聞いて行動することが一番大事。楽しいことではないけれど、子どもたちはわかってくれて、きちんと取り組んでくれた」と話していた。
小林史子園長(71)は「能登半島地震直後のため、さまざまな面で心配もあったが、これも経験として大切なこと。子どもたちが真剣に取り組んでくれて、『こんな地震があったんだ』と気づいてくれた」と述べた。
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