菅にある児童発達支援事業所・放課後等デイサービス「心花(こはな)すげ」(鈴木章之代表)で1月26日、施設を利用する児童が、大学生4人とかるたで遊びながら子どもの権利について学ぶ取り組みが行われた。
心花すげは、発達に課題があり、療育が必要と医師に判断された子どもたちが通う施設。今回の取り組みは、文京学院大学外国語学部(東京都文京区)の甲斐田万智子教授が監修、学生らが制作に関わり、2022年にSDGs教材として合同出版から発売された「世界の子ども権利かるた」を用いて、楽しみながら子どもたちに自分たちの権利について知っておらおうと企画された。
当日は甲斐田教授のゼミで学ぶ長谷川未恵さん、嘉村康太さん、中村聖翔さん、飯田美咲さん(いずれも3年)が同施設を訪問。年長から小学6年までの9人の児童を2グループに分け、床にかるたを並べた。
読み札には「しりたい 考えたい いろいろな道があること」「たすけてって 誰でも言って いいんだよ」などと、世界の子どもの現状や問題点が書かれ、1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」の中の、どの条文にあたるかも記されている。かるたに興じながら、学生は子どもに「気になる絵はある?」と質問。絵札を指した児童に対し、その絵が表す意味を丁寧に説明していた。児童は「楽しかった」と声を弾ませた。
同大の長谷川さんは、「なじんでくれるかと心配もあったが、受け入れて元気に取り組んでくれた。学んだことを友だちにも広めてもらえたら」と話した。鈴木代表は「自分の権利を守ることは相手が嫌だと思うことをしないことでもある。そういうものを学んでもらえたら。また、学生に来てもらうことが子どもの刺激になり初めての人に対する接し方などの学びになれば」と述べた。
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