川崎区出身で関取の友風関(29)=二所ノ関部屋=が2月21日、4月に開催される大相撲川崎場所のPRのため地元に凱旋し、母校であり相撲の強豪校として知られる県立向の岡工業高校(堰)を訪れた。後輩の高校生力士と交流し、エールを送った。
友風関は富士見中学校(川崎区)から向の岡工業に進学して相撲部に入部。2年時には全国選抜高校相撲弘前大会で準優勝の成績を残している。
この日、友風関は市内各所を巡り、最後に母校を訪問。相撲部の練習場である「向夢館」に足を運ぶと、清田英彦監督(44)や大学の先輩で同部の顧問を務める二家本旭教諭(32)とあいさつを交わした。
座敷に腰を下ろした友風関は土俵に目を向け、後輩たちの練習を見守った。整列した高校生が「相撲をとるときに考えていることは」と質問すると友風関は、「プロはお客さんがたくさん来る。拍手や歓声をもらえるよう、全力で、自分が納得できる良い相撲をとろうという気持ちでやっている」と答えた。
同部主将の渡辺龍汰さん(2年)は「プロとしての威厳を感じた」と真剣な表情を見せた。友風関に進路相談に乗ってもらったことがあるという前主将の増田聖士さん(3年)は「(会うのが)久々で緊張した」と話し、清田監督は「川崎巡業に川崎出身の関取が出てくれることは誇り」と述べた。地元巡回を終えた友風関は「一日を通して川崎の方々の熱い応援をいただき励みになった。ぜひ巡業にお越しください」と呼びかけた。
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