一般社団法人多摩区ソーシャルデザインセンター(多摩SDC)の2023年度活動報告会が3月9日、多摩区役所で行われた。会場を訪れた約40人に向け、開設4年目の成果を振り返った。
藤井智弘多摩区長は、精力的に取り組んでいることに感謝を示し「引き続き、さまざまなつながりを生み出し、地域の活性化に力を貸してもらいたい」とあいさつした。また、川崎市役所市民文化局の中村茂局長も「多摩SDCらしい歩みを続けてほしい」と述べた。
助成7団体も
SDCが地域団体の活動資金の一部を助成する多摩区地域コミュニティ活動支援事業(多摩区まちのひろば活動支援資金)では援助を受けた7団体が報告を行った。デイサービスなどを運営する「(株)ASFELL」は、区内を中心に月1回子ども食堂を行っている。同社の古谷和之代表取締役は「今後も協力してくれる方々と人と地域、企業のつながりを増やしていきたい」と思いを伝えた。
区内で月2回程度ワークショップを実施する「魁士パントマイムクラブ」は、「多世代が交流できる場になってきた。パントマイムを通じて、表現する楽しさを知ってほしい」と語った。
保育士などの専門職による子育てカフェを運営する「輪繋カフェ」の雑賀真実代表は「親だけでなく、多世代がほっとしておしゃべりできる場所を作る」と目標を述べた。その他の助成団体は、「あゆみYELL」「川崎、再発見隊」「TAMA VOICES」「のぼりとゆうえん隊」。24年度の同事業の募集要項なども紹介されていた。
ポスターセッションでは、多摩SDCが2023年度に携わった活動を紹介。メンバーらと参加者が交流する場面も見られた。立ち上げから関わってきた多摩SDCの伊藤直人代表は「試行錯誤しながら、大学生を中心に若い世代が頑張っている。培ったつながりから、さまざまな相談も増えた1年だった。今後、メンバーをもっと多世代に広げ、地域にさらに開かれた場にしていきたい」と思いを語った。
多摩SDCは、市民活動の中間支援や地域の居場所づくりなどを通じて、持続可能なまちづくりを推進する団体として20年に開設した。
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